2005年02月22日掲載記事


第1回「能海寛・ふるさと100kmトレイル遠足」江本流完走記 其の4

 自慢することでもないが、私は終戦後のひもじさを知っている世代である。横浜に生まれ育ち、幼い身に、何かいつも腹を空かせていたことを記憶している。そして、あの時代、子どもに腹いっぱい食べさせてやれなかった親たちの苦労を、最近になって思ったりする。
 これは好きでやったことだから文句はいっさい言えないけれど、大学の山岳部でもひたすら飢えた。とにかく金がないので、1か月山に入っていても、米と味噌さえあればなんとか、という食生活だったのだ。ほとんど拾い物で食いつないでいたこともある。(他のパーティーが置いていった魚肉ソーセージなんか最高の収穫だった!)。
 いまでも、ひもじさの癖が、いろんな場面に出てくる。走る前になるべくよく食べ、エイドのない山道などでは3日は生きていけるんじゃないか、とひやかされるくらい沢山の食べ物を背負う。100キロ遠足のようにエイドが豊かな大会では、ほとんどすべてのエイドで立ち止まり、なるべくすべての種類の飲食を試し、時にはウエスト・ポーチに詰め込んだりする。
 

Posted by Kaiho at 00:00 | Comments (0)